」ユリウス・カエサルの甥として生まれ、養子に迎えられたオクタヴィアヌスは、ユリウスの野望も受け継ぎ、政敵を次々と倒し、ついに最初のローマ皇帝の座に就きました。 その業績のゆえに、彼は元老院から「アウグストゥス」―尊厳なる者との称号を与えられ、ここから、その後何世紀にも亘るローマ帝国の支配―ローマの平和/パクス・ロマーナが始まりました。 彼は当時も、そして後の時代も「平和をもたらした救世主」「力ある神」としてその栄光を称えられる存在となったのです。 ルカによる福音書は、そのアウグストゥスの治世下、天使が現れ、栄光と平和を賛美したことを物語っています。