カール5世は、神聖ローマ皇帝にしてスペイン国王カルロス1世。先代皇帝マクシミリアン1世の長男フィリップとスペイン女王フアナの嫡子で母語はフランス語。敬虔なカトリック教徒であり、ドイ …カール5世は、神聖ローマ皇帝にしてスペイン国王カルロス1世。先代皇帝マクシミリアン1世の長男フィリップとスペイン女王フアナの嫡子で母語はフランス語。敬虔なカトリック教徒であり、ドイツ諸侯連合と化していた現実の帝国とは異なる中世的・普遍的なキリスト教帝国の理念を信じた。フランス王国と戦ってイタリアでの覇権を勝ち取り、1530年2月22日 ボローニャでイタリア王カルロ5世として戴冠。2日後にはローマ教皇から戴冠された最後の神聖ローマ皇帝カール5世となった。しかし、その間に帝国ではマルティン・ルターによる宗教改革が発生し、アウクスブルクの和議による妥協に追い込まれた。ヨーロッパ各地を転戦した無理が祟って晩年は体調を崩し、嫡子フェリペにスペイン王国を、弟フェルディナントに神聖ローマ帝国を譲り退位した。