ウェブ2013年11月3日 · きょうから折を見て、先日その生涯をざっと眺めた山村暮鳥(1884 - 1924)の『聖三稜玻璃(せいさんりようはり)』の中の詩篇を、少しずつ読んでいきたいと思います。. 『聖三稜玻璃』は、大正4(1915)年に刊行された暮鳥の第2詩集です。. …
ウェブ山村暮鳥『聖三稜玻璃』の冒頭の詩「囈語」(げいご)を読んでいます。. きのうは、「竊盜+金魚」「強盜+喇叭」「恐喝+胡弓」・・・・・・の前半の2字漢字について検討しました。. きょうは、「+α(漢字か平仮名)」の部分の言葉について調べてみ ...
ウェブ2013年11月3日 · 山村暮鳥(1884-1924)は、聖三一神学校卒業後、伝道しながら詩をつくり、1913年第1詩集「三人の処女」を出版。2年後に世に出た第2詩集が『聖三稜玻璃』です。内容が詩壇に波紋を投げかけ、毀誉褒貶あい半ばする評価を受け
ウェブこれまで山村暮鳥の詩集『聖三稜玻璃』を読んできました。まだ完読というところまではいきませんが、ここらで一区切り。最後に、同詩集の中心的な作品で、これまで切れ切れに考察してきた「À FUTUR」の全体をざっと眺めておきたいと
ウェブ2013年11月3日 · 山村暮鳥の「囈語」について、きのうまで、この詩に特徴的な「竊盜金魚」「強盜喇叭」など、漢字について検討してきました。. ひと目でわかるように、この詩は漢字を主にして構成していますが、私がこの詩で注目しているのは、独特な漢字の ...
ウェブ2013年11月3日 · 山村暮鳥「À FUTUR」の全体像㊥. まつてゐるのは誰。. 土のうへの芽の合奏の進行曲である。. もがきくるしみ轉げ廻つてゐる太陽の浮かれもの、心の日向葵の音樂。. 永遠にうまれない畸形な胎兒のだんす、そのうごめく純白な無數のあしの影 ...
ウェブ2013年11月3日 · 暮鳥の詩集『聖山稜玻璃』にある「À FUTUR」の第14連のつづきを読んでいきます。きょうは、ちょうど中ほどにある「鉤をめぐる人魚の唄。」という一文を中心に検討してみたいと思います。
ウェブ2013年11月3日 · 2行連はすべて五七調、破調のない、整ったリズムの詩であることがわかります。. 句点の打たれていない第3連の「魚の鰭/ひかりを放ち」以外の連は、すべて完了の助動詞「り」でしめくくられています。. 「り」が脚韻的なリズムをつくり、ま …
ウェブ2013年11月3日 · 2020年12月06日. 山村暮鳥「À FUTUR」④. きょうも、「À FUTUR」第1節を検討していきます。 まつてゐるのは誰。 土のうへの芽の合奏の進行曲である。 もがきくるしみ轉げ廻つてゐる太陽の浮かれもの、心の日向葵の音樂。 永遠にうまれない畸形な胎兒のだんす、そのうごめく純白な無數のあしの影、わたしの肉體(から …
ウェブ2021年01月04日. 山村暮鳥「À FUTUR」㉚ せらぴむ. 『聖三稜玻璃』の「À FUTUR」のつづき、きょうから第13連に入ります。 おお、欠伸(あくび)するのはせらぴむか。 黎明が頬に觸れる。 わたしのろくでもない計畫の意匠、その周圍をさ迷ふ美のざんげ。 微睡の信仰個條(クリイド)。 むかしに離れた黒い蛆蟲。 鼻から口から眼から臍から …