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  1. 九月虐殺

    マリー・アントワネット の最初の 寵臣 であり、女官長よりも高位の王妃家政機関総監に任じられた。 君寵が ポリニャック夫人 に移った後も変わらず王妃と王室への忠節を尽くし、そのため1792年の 九月虐殺 で命を落とした。
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    ランバル公妃は、1780年ごろ、女官長の座をポリニャック夫人に計略で奪われ、そのままヴェルサイユ宮殿を去りました。 ポリニャック夫人と対決してドロドロの女の戦いに持っていかなかったところが、わきまえのある彼女らしいですね。 1789年、バスティーユ牢獄襲撃事件が起こり、フランス革命が始まります。 身の危険を感じた貴族たちは、われ先にと安全な外国に亡命していきました。 マリーアントワネットの一番の側近で女官長になったポリニャック夫人は、真っ先に王妃を見捨てて家族と共にオーストリアに亡命したのです。 王妃からもらった多額の下賜金は、もちろん大切に懐(ふところ)に入れて。 一方、ランバル公妃は、いったん安全なイギリスに亡命したものの、マリーアントワネットの身を案じてパリに戻って来たのでした。
    でも、それが仇になって、彼女は凄惨な最期を遂げるのです。 1792年、国王一家がタンペル塔に移送されると、ランバル公妃も王党派の一員として捕らわれました。 そして、彼女は、正式な裁判を受けることもなく、 1792年9月3日、興奮して怒り狂った民衆の手で虐殺されてしまったのでした。 享年43歳でした。 彼女の遺体は民衆の手でバラバラに引き裂かれ、首は槍にさして国王夫妻に見えるように、タンブル塔にまで運ばれました。 マリーアントワネットは、この知らせを聞いて失神したそうです。 ランバル公妃は、王妃を救いたかったのはもちろんのことですが、彼女もまた革命を絶対に許さないという強い意志を持っていたのではないでしょうか。 優雅で優しく控えめでしたが、芯はしっかりした貴婦人だったと思います。
    9月3日、ランバル公妃とトゥールゼル夫人は、他の囚人たちと一緒に即席裁判を待つため中庭に引きずり出された。 順番が来ると、公妃は自由と平等への愛を宣誓し、王と王妃及び君主制への憎悪を表明せよと要求された [13] 。
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