カルナック神殿は、古代エジプトの神殿複合体であり、カルナク とも記される。エジプトの首都カイロからナイル川を南におよそ670キロメートルさかのぼった東岸に位置し、新王国時代に繁栄した …カルナック神殿は、古代エジプトの神殿複合体であり、カルナク とも記される。エジプトの首都カイロからナイル川を南におよそ670キロメートルさかのぼった東岸に位置し、新王国時代に繁栄した古代の首都テーベに建てられた。その巨大都市テーベの一部であるカルナック複合体の名は、近隣にあって一部を取り囲む、ルクソールの北およそ3キロメートルにある現代の村、エル=カルナックより名付けられている。西岸には歴代の王が眠る王家の谷や貴族の墓、ハトシェプスト女王葬祭殿などがあり、1979年、国際連合教育科学文化機関の世界遺産に登録された「古代都市テーベとその墓地遺跡」の一部である。歴代の王が寄進して増改築を重ね拡張された巨大な複合体であり、中心はアメン神に捧げられたアメン大神殿複合体となっている。