＜近代茨城の肖像＞（31）徳川慶喜（後編） 最後の将軍 明治を活写

慶喜と写真の関係は、幕末に始まります。一橋家当主の時代以来、阿部寿八郎や吉竹永胤、中島鍬次郎などの写真師を複数人抱え、恐らく彼らに京都での居所となった二条城やナポレオン3世から贈られたフランス軍服を着用した肖像写真などを撮影させたと思われますが、詳細はわかっていません。

幻と消えた「徳川新政府」構想！実は徳川幕府が先に議会開設・普通選挙・象徴天皇などを考えていた

これまでの通説では、国内で国会開設運動が高まった結果、政府も憲法制定を決定し、大日本帝国憲法の施行によって、君主を憲法で制御する 立憲君主制 が日本でも誕生したことになっています。 今回は、江戸幕府が発案していた立憲君主制と、 幻と消えた「徳川新政府」の政治構想 について見ていきましょう。