急性ウイルス性肝炎とは、肝炎ウイルスの感染によって肝臓の細胞に急激な炎症が生じる病気です。肝炎ウイルスにはさまざまなものがありますが、急性肝炎を引き起こすのは主にA、B、C、E型肝炎ウイルスで、特にA型・B型肝炎ウイルスが原因となるこ...(もっと見る)

各種の肝炎ウイルスに感染することで発病しますが、それぞれの原因は以下の通りです。感染力が強く、不衛生な水や生ガキなどから感染します。初めて感染すると急性肝炎となりますが、上下水道が完備されていなかった時代に生きていた60歳以上の方では...(もっと見る)

症状は原因となる肝炎ウイルスによって異なりますが、基本的には、全身倦怠感や発熱、筋肉痛などインフルエンザのような症状が出現する前駆期、重症の場合は、黄疸や皮膚のかゆみなどが起こる黄疸期、全身症状が改善する回復期と、三段階の経過をたどり...(もっと見る)

検査は、それぞれの肝炎ウイルスで共通のものを行います。血液検査では、肝機能を調べることができます。特に急性肝炎では、AST、ALTの上昇が著明であるものの、ALPやγ-GTPなどの胆道系酵素が軽度な上昇に留まるのが特徴です。また、血小...(もっと見る)

急性ウイルス性肝炎では、C型肝炎以外は、重症例を除いて特別な治療をしなくても自然に治ることが多いです。一方、C型肝炎は高確率で慢性化するため、急性期が過ぎた後にはインターフェロンやリバビリンなどによる抗ウイルス療法を行う必要があります...(もっと見る)