WEB殺虫剤の効力試験を行う場合、対照区(コントロール区)を設けますが、この対照の供試虫が若干死亡することがあります。 この対照区の死亡率を用いて、薬剤処理区の死亡率を補正するのがアボット補正(Abbott correction)です。 アボット補正は次式で行われます。 (処理区の死亡率) - (対照区の死亡率) 補正死亡率(%) = 100 ×. 100 - ( …
WEB生物検定法は、昆虫やハダニ類の虫体に殺虫剤を直接処理する手法と、餌となる寄主植物に殺虫剤を処理し、そこに供試虫を放飼して死虫率や行動阻害を見る手法に大きく分けられる(表1)。 前者の直接処理する手法には、薬液を塗布したり(局所施用法)、経口投与あるいは体内に注入する手法、虫体を薬液に浸漬あるいは粉衣、散布する手法がある。 後 …
WEBチャの重要害虫であるチャノコカクモンハマキの殺虫剤感受性は、府県により異なっているだけでなく、同一県内でも地域ごとに異なることが明らかになっている(内山, 2017)。 本種の効率的な防除には、地域ごとに異なる殺虫剤感受性を把握して有効な殺虫剤を選抜する必要がある。 ここでは、チャノコカクモンハマキの殺虫剤感受性を把握するための …
WEB果樹,野菜および花き等の重要害虫であるワタアブラムシAphis gossypii GloverおよびモモアカアブラムシMyzus persicae(Sulzer )は古くから,薬剤抵抗性が発達しやすい害虫として知られている。ところが1990年代に入って上市されたネオニコチノイド剤は,それまでの有機リン剤や合成ピレスロイド剤抵抗性アブラムシにも卓効を示し, 日本国内において …
WEB4)補正死虫率の算出方法. 両試験法とも, 苦悶虫は死亡虫として計数し,3反復の平均死虫率から, 下式により補正死虫率を求めた.補正死虫率(%)=( 無処理区生存虫数-処理区生存虫数)/ 無処理区生存虫数×100. られ,35 日後(8/12) では被害程度95.0,39日後. (8/16) には100 ...
WEBイミダクロプリド2,000倍の補正死虫率は,Munger cell法が6.7%であったのに対し,幼苗処理法では80.0%とかなり高かった。 そこで各薬剤のLC 50値を比較した結果,Munger cell法のLC50 値はそれぞれ204.41,380.10,0.42,13.00,1.97ppm,幼苗処理法では,30.57,144.26,0.16,7.20,0.74ppmとなり,Munger cell法は幼苗処理法より高い値を示 …
WEB日本におけるオオタバコガの防除薬剤に関する情報は当初ほとんどなかったため、著者らは1994年と1995年に3個体群について、葉片浸漬法により3齢幼虫に対する32薬剤の死虫率を常用濃度で調査した。. その結果、補正死虫率が1固体群でも80%を越えた薬剤は ...
WEB補正死虫率は、無処理の値を対照としてAbbott (1925)の方法により求める。 ネギ葉身部浸漬法によってネギハモグリバエ幼虫の補正死虫率が90%以上を示した殺虫剤は、CVP乳剤(98.0%)及びチオシクラム水和剤(98.0%)である。 また、補正死虫率が80%以上90%未満となった殺虫剤は、シロマジン液剤(80.9%)及びニテンピラム水溶 …
WEB本種が属するLiriomyza属のマメハモグリバエやトマトハモグリバエ等では、薬剤感受性が種間や同種の個体群間等で異なることが報告されており(西東ら、1992; 徳丸ら、2005)、本種においても系統間で薬剤感受性が異なっている可能性は高い。 そこで、本調査では国内で南米系統の防除に使用されて餌のエンドウ苗は、1ポット当たり4粒播種したもの …
WEBワタアブラムシ無翅成虫においては,25℃,30℃および35℃とも6時間の処理で補正死虫率が100%に達した。. 脱皮後3~4日齢のオンシツコナジラミ4齢幼虫においては,25℃,30℃では24時間の処理で補正死虫率が70~80%であったが,35℃では24時間の処理で補正死虫 ...