PCはデバイスを検出した際、最初にそのデバイスが低速か高速かを検知します。 オシロスコープでみると、低速デバイスの場合は「D－」が高レベルに、高速デバイスの場合は「D＋」が高レベルになります。 そして、PCは認識を一度リセットした後、デバイスとの通信を始めます。

データ転送用の端子が二つあるのは、 差動伝送路 といって、端子の極性を逆にすることでノイズに強くなり高速通信ができます。 下図はPCとUSBメモリを繋いだ場合の回路図です。 電源を供給する側 (制御側)を ホスト といい、電源供給される側 (制御される側)を デバイス といいます。

小さい方がコントローラーのチップです。 USBメモリの動作全体を制御します。 パソコンに例えるとCPUの役割です。 大きい方がデータ記録用のチップです。 データはこのチップに保存されています。 コントローラーが故障すると記録チップへのアクセスができなくなります。 記憶チップは故障していないためデータの取り出しは可能です。